東京発のブランドとして支持を集めるDecember。その伊勢崎店がいま挑戦しているのは、元・冷凍倉庫をフルリノベーションした新たな拠点づくりです。しかし、倉庫を美容室へと生まれ変わらせるには、通常のテナント出店とは比べものにならない初期投資が必要でした。
資金の壁に直面しながらも理想を諦めなかった伊勢崎店代表・石津さんに、ブランドを広げる拡張移転の裏側と、挑戦を支えた出店戦略について伺います。
プロフィール

December伊勢崎代表
石津 圭祐(いしつ けいすけ)さん
香川県出身。都内大手サロンにてキャリアを積み、December創業初期より参画。スタイリストを経て、現在はDecember伊勢崎店代表。ヘアとアイラッシュを融合した複合型サロンを展開し、トータルビューティを軸にした店舗づくりを推進。「natural+Tokyo trend」をコンセプトに、日常に溶け込むデザイン提案を得意とする。
Decemberのブランドを首都圏近郊で展開
Decemberのサロンコンセプトと、伊勢崎店の位置付けを教えてください。
石津さん:Decemberは、渋谷店、神宮前店、そして伊勢崎店の3店舗を展開しています。単なる技術特化型のサロンではなく、世界観や空気感、デザイン性まで含めて大切にしているブランドです。トレンドはしっかり押さえながらも、やりすぎない。ファッションやその人のライフスタイルと自然につながるヘアを提案する。そして空間づくりまで含めて、ひとつのブランドとして設計している。僕たちが目指しているのは、ただ髪を切る場所ではなく、通うこと自体が体験になるサロンです。
もともと僕は地元の香川で、いつか自分の店を構えるイメージを持っていました。でも「自分の店を持つ=Decemberから離れる」という感覚はなくて。むしろ、Decemberの世界観を東京以外の場所に広げる拠点にしたい、という思いのほうが強かったんです。
これまで育ててもらったブランドへの感謝もありますし、恩返しもしたい。そのうえで、東京発のブランドを群馬県の伊勢崎に展開することで、Decemberとしての可能性も広げていけるんじゃないかと考えました。
“体験価値”を高めるための拡張戦略
伊勢崎店の拡張移転の背景について教えてください。
石津さん:最初は代表の北田の知人の美容室オーナーから、店舗を間借りするカタチでスタートしました。そのタイミングで僕も伊勢崎に移住したんですが、実際に住んでみてこの街の良さをすごく感じたんです。人の温かさもあるし、まだまだ可能性がある街だなと。だからこそ、群馬・伊勢崎をもっと盛り上げたいという気持ちがどんどん強くなっていきました。

ただ髪を切る場所ではなく、美容を軸に人が集まる場所にしたい。技術はもちろん前提として大事ですが、それだけじゃなくて、「あそこに行きたい」「あそこに行くこと自体が価値になる」。そんなサロンを目指したい。そう考えたときに、今の広さでは少し物足りないなと感じ始めたんです。もっと空間としての体験価値を高められる場所が必要だと思い、拡張を前提に物件を探すようになりました。
普通のテナントでは叶わない世界観を実現したい
拡張移転で倉庫を選んだ理由を教えてください。
石津さん:最初から倉庫にしようと決めていたわけではありません。ただ物件を探す中で、広さや駐車場の条件を満たす場所が本当に少なかったんです。そんなときに倉庫を見つけました。敷地が広く、駐車場も確保できる。想定より10坪ほど広かったんですが、「これならいけるかもしれない」と直感しました。

もうひとつ、大きかったのはつくりたい世界観があったことです。伊勢崎は美容室が多いので、技術だけでは埋もれてしまう。だからこそ「あそこに行きたい」「行くこと自体が価値になる」体験型のサロンにしたかった。空間に余白があり、スケール感を出せるのは倉庫しかないと思いました。
資金の壁を乗り越えるための選択肢
「店舗まるごとリース」を活用した理由を教えてください。
石津さん:一番の理由は資金面です。倉庫をリノベーションしてサロンをつくるとなると、テナントとは比べものにならないくらい初期費用がかかるんですよ。浄化槽や電気容量、空調など、インフラから整えないといけなかったので、自分ひとりの資金調達だけではどう考えても厳しかったんです。
でも、やりたいサロンを中途半端なカタチにしたくなかった。そこで「店舗まるごとリース」を知りました。リースを使ったことがなかったので、最初は正直、不安もありました。条件が良すぎるように感じましたし、「リースって制限が多いんじゃないか」というイメージもありました。でも話を聞いていく中で、単に資金を補う仕組みではなく、「実現したいカタチをどうやって叶えるか」を一緒に考えてくれていると感じたんです。

僕の場合は、自己資金とリースを組み合わせることで、倉庫リノベーションという理想のサロンが現実的になりました。理想を小さくするのではなく、実現する方法を探す。そういう意味で、「店舗まるごとリース」は挑戦を止めないための選択肢でした。
他社比較で見えた「店舗まるごとリース」の決定打
他社のリースとの比較はされましたか?
石津さん:せっかく大きな決断をするわけなので、「本当にこれがベストなのか」はちゃんと確認しました。実際に話を聞いた会社もありますし、条件面も比較しています。
ただ、他社さんは契約条件が思ったより厳しかったり、内装や設備に細かいルールがあったり、将来の出店も同じリースを使わないといけないなど、自由度が制限されるケースもありました。僕としては、今回だけじゃなくその先の展開も見据えていたので、「選択肢が狭まる」という感覚が少し引っかかったんです。
あとは、やり取りのスピードや対応の丁寧さも大きかったですね。物件はスピード勝負なので、動きが遅いとチャンスを逃してしまう。その点は会社によって差があると感じました。
比較したからこそ、「店舗まるごとリース」は自由度が高く、こちらの意図を理解した上で一緒に考えてくれていると感じられました。サービスを提供しているBGパートナーズが、なじみのあるビューティガレージグループという安心感もありましたね。
倉庫から始まるDecemberの新しい物語
これからの展望を聞かせてください。
倉庫の店舗については、今まさにリノベーションを進めている段階です。インフラ整備からのスタートだったので、通常のテナントよりも工程は多いですが、その分ひとつひとつ確認しながら進めています。完成は2026年4月頃を予定していて、オープンはその後を見込んでいます。

正直、ここまで来るのにも時間はかかりました。でも、焦って中途半端な形で出すよりも、「ちゃんと自分たちの世界観が表現できる状態」でスタートしたいと思っています。倉庫という空間を活かして、入った瞬間に空気が変わるようなサロンにしたいです。
これからの展望としては、まずはこの倉庫店舗をしっかり成功させること。伊勢崎の中で、「Decemberといえばここ」と言ってもらえる存在になることが目標です。そして、その先にもし仲間の中から「自分も地方で挑戦したい」と思う人が出てきたら、僕の事例がひとつのモデルになればいいなと思っています。倉庫の店舗はゴールではなく、あくまでスタートです。Decemberの核にある世界観や価値観は大切にしながら、それぞれの土地で、その土地らしいDecemberをつくっていく。そんな循環をつくっていけたらいいなと思っています。
あなたにおすすめの事例
店舗まるごとリース
キャッシュを温存しながらブランドを広げる!――December北田が選んだ「ブランドシェア×店舗まるごとリース」
December代表 北田 ゆうすけ
#物件を早く確保したい
#人材を確保したい
#初期費用を抑えたい
#まとまった資金がない
#店舗展開したい
#銀行からの借入が難しい
#運用資金を確保したい
#事業拡大を目指したい
店舗まるごとリース
融資待ちでは成長は止まる!人が集まり、育つ出店戦略――AITOKYOが“店舗まるごとリース”を選んだ理由
P.BグループホールディングスCEO鎌形 諒 / AI TOKYO CEO中島 翼
#物件を早く確保したい
#人材を確保したい
#初期費用を抑えたい
#まとまった資金がない
#店舗展開したい
#銀行からの借入が難しい
#運用資金を確保したい
#事業拡大を目指したい
店舗まるごとリース
初期費用を抑え、理想の物件に出会う――「店舗まるごとリース」で掴んだ、2店舗目の最適解
株式会社SAN 代表取締役 中澤卓也
#人材を確保したい
#初期費用を抑えたい
#まとまった資金がない
#店舗展開したい
#銀行からの借入が難しい
#運用資金を確保したい
#事業拡大を目指したい
その他の事例を見る