夢であった独立開業を果たし、収益、集客は順調、スタッフも育ってきた、とサロンが軌道に乗ってくると、多店舗展開を考えるオーナーも多いと思います。
サロンの多店舗展開のメリットとしては
① サロンのコンセプトを多くの人に提供することが出来る
② スタッフのキャリアパスを形成することによるモチベーションアップ
③ 店舗のブランド価値を向上させることによる集客増
④ 同じく店舗のブランド価値を向上させることによる求人への効果
⑤ スケールメリットを活かした購買力の強化による仕入原価の低減
などがあります。
また、店舗が増えることにより、1店舗の売上が落ち込んでも他の店舗でカバーできたり、スタッフに欠員が出ても多くのスタッフで業務を分担することが出来たりと、リスクの分散にもなります。
このように、魅力的な多店舗展開ですが、美容室の出店費用は1店舗あたり1000万円以上掛かることがほとんどです。
資金の捻出方法としては、自己資金で賄えない部分は金融機関による融資を受けて出店することが主流です。
そんな多額の資金を投下するのですから、業界の現状把握も改めて必要です。
ここ数年美容室の店舗数は常に前年を上回り、増え続けています。
平成23年度 | 平成24年度 | 平成25年度 | 平成26年度 | 平成27年度 | |
---|---|---|---|---|---|
美容室の店舗数 | 228,429 | 231,134 | 234,089 | 237,525 | 240,299 |
増減 | ↑2,705 | ↑2,955 | ↑3,436 | ↑2,774 |
同じく美容師の数も増え続けています。
平成23年度 | 平成24年度 | 平成25年度 | 平成26年度 | 平成27年度 | |
---|---|---|---|---|---|
美容師数 | 471,161 | 479,509 | 487,636 | 496,697 | 504,698 |
増減 | ↑8,348 | ↑8,127 | ↑9,061 | ↑8,001 |
厚生労働省 平成27年度 衛生行政報告例:結果の概要
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/36-19a.html
一方で皆さんご存知のように、日本は人口減少に転じており、人口は確実に減っていきます。
平成23年度 | 平成24年度 | 平成25年度 | 平成26年度 | 平成27年度 | |
---|---|---|---|---|---|
人口(千人) | 127,834 | 127,593 | 127,414 | 127,237 | 127,095 |
増減 | ↓-242 | ↓-179 | ↓-177 | ↓-142 |
総務省統計局
人口推計 国勢調査結果による補間補正人口 平成22年及び27年国勢調査結果による補間補正人口
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001083438&cycode=0
現状でもサロンという「供給」が、サロンに行く人という「需要」を上回る市場ではありますが、
今後さらに競争が激化することは間違いありません。
供給過剰の市場においては、「店舗を所有する」というハードの部分に資金を投下することは、
とても大きなリスクになります。
本来、多くの資金を投下すべきは「所有」というハードに対してではなく、集客や教育、求人といったソフトの部分
つまりは「経営に直結する部分」に資金を効率的に投下すべきです。
ここではそのための2つの方法をご紹介します。
それが、これからの新しい出店の形
「店舗まるごとリース」です


さらに、居抜き物件を、店舗まるごとリースで出店することにより、更なる費用の圧縮も可能です。


これらの方法を知り、うまく活用することで、独立開業の次のステップ、サロンの多店舗展開が、ぐっと身近なものとなります。
それぞれのメリット・デメリットを学んだ上でうまく活用しましょう!!